外構ブロック塀のメリットは?ブロックの種類や設置のポイントも解説
ブロック塀を家の周りに設置することで、防犯性の向上やプライバシーの保護といった効果が期待できます。ただし、設置する位置や塀の高さによってはデメリットが生じるケースもあるため、注意が必要です。本記事では、ブロック塀を設置するメリットとデメリットについて解説します。
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外構に使えるブロック塀の種類
塀に使われるブロックの種類は、主に以下の2つです。
- 普通ブロック
- 化粧ブロック
普通ブロック
普通ブロックは、コンクリート材料のみで造られている無地のブロックです。塀の他に土留めや花壇、物置台などに使われます。比較的安価に購入でき、施工のコストを抑えたい場合におすすめですが、無地のまま使用するとデザイン性に乏しいデメリットがあります。
化粧ブロック
化粧ブロックとは、コンクリート成分に着色剤を混ぜて表面加工を施した、デザイン性の高いブロックを指します。主な種類は「リブ系・タイル系・レンガ系・石材系・木質系」の5つがあり、それぞれ色や風合いが異なるためデザインが非常に豊富で、建物の雰囲気と合ったものを選ぶことで、家の外観をよりオシャレにできます。
ブロック塀を設置するメリット
ブロック塀を設置するメリットには、以下の4つが挙げられます。
- プライバシーを保護できる
- 敷地境界が明確になる
- 防犯性が向上する
- メンテナンス性に優れている
プライバシーを保護できる
ブロック塀は透かしブロックを除き、外からの視線を完全に遮ることができます。そのため、家の周りをブロック塀で囲めば、安心して生活できる空間を確保できるでしょう。
敷地境界が明確になる
隣家との境界線を曖昧なままにすると、敷地に成長した植栽が侵食してきたり、自身の土地に隣家の物が置かれていたりとトラブルに発展するおそれがあります。また、ローンを組んで不動産を購入する場合、境界が未確定の土地は資産価値が低くなり、融資が受けにくくなるケースもあるため注意が必要です。トラブルを回避するためにも、ブロック塀を設置して境界線を明確にしておくことをおすすめします。
防犯性が向上する
家の周りにブロック塀を設置することで、敷地内への侵入が難しくなるため、防犯対策になります。特に高さのあるブロック塀であれば、フェンスのように足をかける部分がなく登るのが困難であるため、より高い防犯性が期待できます。
メンテナンス性に優れている
ブロック塀の持つメリットのひとつに、メンテナンスに優れていることが挙げられます。コンクリートブロックは、30年以上の耐用年数が期待できるため、長く建て替えをする必要がありません。また、汚れが付着しても高圧洗浄機による掃除が可能なので、手入れも簡単です。
ブロック塀のデメリットと対処法
ブロック塀を設置する際、位置や高さによって以下のデメリットが生じることがあります。デメリットを避けるための対処法も併せて解説するので、ブロック塀の設置を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
- 日当たり・風通しが悪くなる
- 圧迫感を感じる
- 不審者の侵入に気が付きにくくなる
- 地震や台風で倒壊するおそれがある
日当たり・風通しが悪くなる
ブロック塀は光や風を通さず高い遮蔽性を誇りますが、一方で日当たりや風通しが悪くなる場合があります。設置する際は事前にシミュレーションをして、室内環境に影響を及ぼさないかチェックしましょう。
圧迫感を感じる
隙間なく積み上げられたブロック塀は、閉塞感が強く圧迫感を感じることがあります。一部に透かしブロックを使うことで、圧迫感を和らげられるでしょう。また、デザイン性の向上も期待できます。
不審者の侵入に気が付きにくくなる
ブロック塀は防犯性に優れた外構ですが、一度敷地内に侵入すると不審者の格好の隠れ場所になってしまいます。下段は透かしブロックにするなど、完全に身を隠せないようなデザインを選ぶと良いでしょう。
地震や台風で倒壊するおそれがある
ブロック塀は30年以上の耐用年数がありますが、年月が経つにつれて徐々に劣化していき、地震や台風など自然災害が発生した際に倒壊するおそれがあります。定期的に点検を行い、内側に控え壁を設けるなどして十分な安全対策をとるようにしましょう。
ブロック塀は目的に合った種類を選ぼう
ブロック塀は、プライバシーの保護や防犯性に優れた外構です。近年ではデザイン性に優れたブロックや、通風性や透光性のある透かしブロックも増えてきているので、目的や家のデザインに合ったものを選びましょう。