外構工事を住みながら行うメリットとは?デメリットや注意点も解説
新築住宅を建てる際、外構工事は予算や工事時間の関係で、後回しにしようと考えている方もいるでしょう。外構工事は、住宅の完成後に新居に住みながら進めることができるため、理想の外構をじっくりと追及できたり、新居に住む時期を早められたりするなどのメリットがあります。
しかし、プライバシーや防犯性の低下や、費用の調整が難しいなどのデメリットもあるため注意が必要です。本記事では、新築住宅の引き渡し後に、住みながら外構工事を進めるメリットとデメリットをご紹介します。
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外構を住みながら完成させるメリット
住宅の引き渡し後に外構工事を進めるメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 建物との統一感を出しやすい
- 利便性を高められる
- 作業状況が確認しやすい
- 家の引き渡し時期を早められる
建物との統一感を出しやすい
入居前から外構を作るデメリットのひとつに、イメージが沸きにくいことが挙げられます。住宅が完成してから外構工事を進めることで、デザインを建物の雰囲気と合わせやすくなり、完成後に「想像と違っていた」と後悔するリスクを避けやすくなります。
利便性を高められる
こだわり抜いたデザインの家でも、実際に住んでみないと分からない点は多くあります。例えば、隣家や道路からの視線が気になったり、周囲に街灯がなく照明がないと真っ暗になってしまったりと、想定外の問題が発生するケースは少なくありません。引き渡し後に外構工事を行うことで、住んでから気付いた問題点をカバーしやすくなります。
作業状況が確認しやすい
工事の状況を常にチェックできることも、入居後に外構工事を進めるメリットの一つです。こまめに状況を確認して業者と連携がとれるため、完成後に「伝えた希望が反映されていなかった」「思っていたのと違った」と言ったトラブルが発生するのを防ぎやすくなります。
家の引き渡し時期を早められる
一般的な外構工事の日数は約2週間~1か月です。ただし、外構のスタイルや構造物の内容、梅雨など悪天候が多い時期によっては、さらに時間がかかる場合もあります。そのため、外構工事が終えてから入居しようとすると、引き渡し時期が遅れるケースがあります。
仮住まいの契約期間が決まっていたり、引っ越しできる時期が限られていたりする場合は、最低限の外構工事のみを完成させておいて、残りは新居に住みながら進めると良いでしょう。
外構工事を住みながら行うデメリット
新築住宅の引き渡しまでに外構工事が完了していない場合、以下のデメリットが発生するおそれがあるため、注意が必要です。
- 工事の音や業者の出入りが気になりやすい
- プライバシー・防犯性の低下
- 住宅建築とは別に工事費用が発生する
- 予算の調整がしにくい
工事の音や業者の出入りが気になりやすい
工事中は業者や重機、工事車両の出入りが激しく、慌ただしくなるため、騒音が気になりやすいデメリットがあります。また、施工中は立ち入り禁止の場所が発生するケースがあり利便性も低下するため、時間がかかる場所や通れないと困る場所の工事は早めに依頼しましょう。
プライバシー・防犯性の低下
塀やフェンスなどの施工が入居時に完成していない場合、外からの視線が気になりやすくなります。また、敷地内への侵入も容易になってしまうため、防犯性が低下するおそれがあります。プライバシーの保護や防犯に関わる建造物は、早めに設置するようにしましょう。
住宅建築とは別に工事費用が発生する
建物が完成してから外構工事を進めると、費用を住宅ローンに組み込めない場合があります。その際、別にリフォームローンを組まなければならないため、外構工事を後回しにするのであれば、事前にローンの契約条件や内容を確認しておきましょう。
予算の調整がしにくい
外構工事を入居後に行う場合、建物に費用をかけ過ぎて、外構の予算を削らなければならなくなるケースが多くあります。予算オーバーを防ぐには、施工は入居後に行うとしても、計画の段階で打ち合わせをしっかり行い見積もりをとって予算を確保しておくことが大切です。
外構工事を住みながら行うメリット・デメリットを把握しておこう
新築住宅を建てる際、外構工事は新居に住みながら行うことができます。引き渡し後に外構工事をすることで、デザイン性や利便性を高められる、早めに新居に移れるといったメリットがあります。
一方で予算の調整が難しく、工事途中の状態は騒音やプライバシー・防犯性の低下などの問題が発生するおそれがあるため、新居に住みながら外構工事を進める場合は、メリットとデメリットの双方をしっかりと把握しておくことが重要です。