外構工事は梅雨でも依頼できるのか?雨天時の工事の注意点も解説
外構工事は野外で行われるため、天候に左右されがちです。高温多湿である日本は雨の日が多く、特に梅雨の時期は連日雨が降ることも少なくありません。本記事では、梅雨の時期や雨の日でも外構工事はできるのか解説します。また、外構工事に適した時期もご紹介するので、新築住宅を建てたり、外構工事を検討していたりする人はぜひ参考にしてみてください。
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梅雨に外構工事を依頼できる?
梅雨の時期でも外構工事を依頼することは可能です。ただし、雨だと外構工事のほとんどの作業ができません。他の季節より工期が延びる可能性が高くなるため、梅雨の時期は外構工事には不向きといえます。
雨の日に外構工事ができない理由
雨の日に外構工事ができない理由には以下の2つが挙げられます。
- コンクリートの品質・仕上がりに影響するから
- 防水コーキング施工ができないから
コンクリートの品質・仕上がりに影響するから
生コンクリートは砂・砂利・セメント・水を混ぜて作られたものですが、水分が増えて配合の比率が変わると品質が低下するおそれがあります。そのため、雨の日はコンクリートの流し込み作業を行うことはできません。また、コンクリートが固まる前に雨が降った場合、雨粒の跡がついたり、表面のセメントや砂が洗い流されて砂利がむき出しになったりするため、ザラついた仕上がりになってしまいます。
ブロック塀の設置やタイル貼り付けを行う際も、雨の日は避けます。雨によってモルタルが流されると、ブロックやタイルがズレやすく、積み重ねが難しくなり、最悪の場合崩落するケースもあるからです。
防水コーキング施工ができないから
防水対策として施されるコーキングも、雨の日は中止となります。なぜなら、コーキング材やプライマーは油分が多く、施工箇所が濡れていると弾いてしまい、隙間が発生したり水分によって硬化不良を起こしたりするおそれがあるからです。また、湿度が高いと施工箇所が湿潤状態になっている可能性があるため、梅雨はコーキング作業に不向きな時期といえます。
外構工事に適したシーズン
ここからは外構工事を依頼するのにおすすめのシーズンをご紹介します。
11月がおすすめ
工事を依頼するベストシーズンは、11月頃です。外構工事の期間は、敷地の広さや建造物の種類や数によって異なりますが、一般的には1~3ヵ月程度です。冬の間に外構を完成させておけば、春から綺麗な庭を楽しむことができるでしょう。また、11月は外構工事の閑散期で、費用を抑えられる可能性もあるのでおすすめです。
植栽工事は春秋がベスト
植栽工事のベストシーズンは、4~5月です。少しずつ暖かくなる時期に植え付けを行うことで、根をしっかり張って成長できます。落葉樹の場合は、葉を落とし始める9~10月、もしくは植え付け後に生育が活発になる3月に行うと良いでしょう。
外構工事は梅雨を避けて依頼しよう
梅雨でも外構工事を依頼することは可能です。しかし、雨の日は施工が不可となる作業が多く、湿気が仕上がりに悪影響を及ぼすおそれがあります。また、雨の影響で工事の延期が続くと、入居までに外構が完成しない可能性があります。外構が未完成のままでは見栄えが悪いだけではなく、不便が生じたり防犯性が低下したりする場合もあるため、梅雨の時期はできる限り避けましょう。
外構工事を依頼するベストシーズンは11月です。春からの生活に向けて余裕を持って外構を仕上げられます。また、外構工事の閑散期であるため依頼しやすく、工事費を抑えられる可能性があります。植栽工事の場合、おすすめのシーズンは春秋ですが、植えたい植物の種類に合わせて最適なタイミングは異なるため、注意が必要です。